『THE PROFESSIONAL WEDDING』2026年夏号の連載「ココロとカラダの保健室×美人化計画」に、記事が掲載されました。
今回は、理学療法士/Studio&Café BALENA代表の新田智裕さんに、肩こりや腰痛と「足」の関係、今日からできる足のケア、自分に合った靴の選び方について伺いました。
おとな美人世代は、加齢に伴う変化によって足のアーチ(土踏まず)が低下することもあります。カラダを支える土台だからこそ、自分の足の状態を知り、日頃からケアすることが大切です。
不調が現れている部分だけでなく、カラダの土台である足に目を向けることが、毎日を軽やかに過ごす第一歩になるかもしれません。

肩こりや腰痛の原因が「足」にあることも
――肩こりや腰痛に悩む女性は多いですが、その原因が「足」にあることもあるのでしょうか?
私たちのカラダは家と同じで、土台がとても大切です。足のアーチが崩れたり、扁平足になったりすると、その影響は膝や股関節、腰、肩へと連鎖していくこともあります。
私はよく「パンクしたタイヤで車を走らせるようなもの」とお話ししています。タイヤの空気が抜けていると衝撃を吸収できず、車全体に負担がかかりますよね。人間のカラダも同じです。そこで、足に負担をかけない靴選びが大事になってくるのです。
ウエディングという仕事柄、パンプスを履く機会が多い方や、おしゃれを優先して靴を選ぶ方も多いと思います。それ自体は悪いことではありません。ただ、足に合わない靴を履き続けることで、知らないうちに足のアーチが崩れ、さまざまな不調につながることもあります。
まずは自分の足を知ることから
――自分に合った靴を選ぶためには、何をすればよいでしょうか?
まずは、自分の足を知ることです。日本人の足は大きく分けると、親指が一番長い「エジプト型」、人差し指が長い「ギリシャ型」、指の長さがそろった「スクエア型」などがあります。
ところが、多くの方が自分の足の形を知らないまま靴を選んでいます。ある研究では、靴を履いて生活している人と裸足で生活している人を比較したところ、靴を履いている人のほうが外反母趾の割合が高かったという報告もあります。
もちろん、靴そのものが悪いのではありません。自分の足に合わない靴を履いていることが問題なのです。
最近は、足の計測をしてくれる専門店やサービスもあります。実際に測ってみると、自分が思っていたサイズと1~1.5センチほど違う方も珍しくありません。一度きちんと計測して、自分の足の特徴を知っておくことをお勧めします。
自分の足に合う靴の確認方法
――靴選びやセルフケアで気を付けることを教えてください。
靴選びで大切なのは、「なんとなくのサイズ」ではなく、実際に足に合っているかを確認することです。
お勧めは、中敷きを取り出し、その上に足を乗せてみる方法です。まずは、自分の足の形と靴の形が近いかをチェックします。
次に、かかとを中敷きに合わせた状態で、つま先を確認します。約0.5センチ程度の余裕があるのが理想です。
大き過ぎる靴は歩くたびに足が前へ滑り、小さ過ぎる靴は足の指を圧迫します。どちらも外反母趾や扁平足、巻き爪などの原因になります。
スキマ時間にできる足のセルフケア
毎日のセルフケアにも少し目を向けてください。まずは足の指を動かしましょう。
親指を上げ、次に親指以外の4本を上げる動きを繰り返す運動は、足の指をしっかり使う感覚を取り戻すのに役立ちます。また、かかとの上げ下げ運動も効果的です。
これらの運動をいつ行うかも、とても大切です。特別に時間を取る必要はありません。歯磨き中や仕事の合間など、日常のスキマ時間に取り入れることが、続けるコツです。
さらに、おしゃれな靴を履いた日は、足をほぐしたり、ストレッチをしたりする習慣を付けることも大切です。その日の疲れを、その日のうちにリセットする意識を持ちたいですね。
肩こりや腰痛が続くとき、原因は肩や腰だけにあるとは限りません。まずは自分の足を知り、自分に合った靴を選ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。
カラダの土台を整えることが、毎日を軽やかに過ごす第一歩になるかもしれません。
おとな美人化計画からの補足
ここからは、今回の紙面には掲載されていない補足です。
おとな美人世代では、加齢に伴う筋力や腱、靱帯などの変化によって、足のアーチ(土踏まず)が低下することもあります。
足は、毎日の立つ、歩くという動作を支えるカラダの土台です。靴のサイズや形を見直すことに加え、足の指を動かす、かかとの上げ下げをする、疲れた足をほぐすなど、無理なく続けられるケアを日常に取り入れていきたいですね。
足の痛みや変形、歩きにくさなどが続く場合は、自己判断だけで済ませず、整形外科などの専門家に相談しましょう。
お話を伺った方
新田智裕さん
理学療法士/Studio&Café BALENA代表
青葉さわい病院にて、足の外科やスポーツリハビリに13年間従事。創業後はアシックス商事と協業し、「理学療法士のいる靴屋さん」事業を展開。足と靴に関するセミナーや、女性の健康問題に関する講演活動、メーカー・企業への実行型コンサルティングなども行っています。
Studio&Café BALENAは、一般社団法人共創プロジェクトの「共創パートナー」として、女性の健康やQOLの向上につながる活動にご協力いただいています。
掲載情報
『THE PROFESSIONAL WEDDING』2026年夏号
「ココロとカラダの保健室×美人化計画」


